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2015年度 尾池教授挨拶
作者: Administrator   
2015年 4月 30日(木曜日) 10:43

 

 分子遺伝学分野の研究チームを率いて9年目を迎えます。教授職も9年目にもなりますと、多少なりとも独善的になり、偏った見方や考え方で物事を判断してしまうリスクが高まりますが、幸いなことに、メンターである須田年生先生が、慶應義塾大学医学部教授を定年退職後に、国立シンガポール大学(NUS)とのクロスアポイントメント制度による兼任ですが、熊本大学先端医学研究機構長として13年ぶりに熊本で研究チームを率いられることになり、今後また大所高所から色々とご指導を受ける機会が増え、先述のリスクも軽減できるのではないかと大変喜んでいるところです。研究室には、まだ数名ではありますが、研究に興味を持つ志高い医学科学生が出入りし、まるで部活動のように日々研究に携わるようになり、スタッフ、大学院生への大きな刺激となっており、益々活気あふれた研究室となっており大変喜ばしい限りです。私自身の平成27年度のスタートに当っては、医学部国際認証に伴う医学教育カリキュラム改革など激務の医学科教育・教務委員長の大役を再任という形で任じられるという想定外の幕開けとなりましたが生命資源研究・支援センター長、および熊本大学教育研究評議会評議員にも再任され、改めて襟元を正し、熊本大学の発展に少しでも寄与出来るよう研究、教育を尚一層頑張る所存です。

 昨今の医学・生物学の基盤研究は、科学・テクノロージーの進歩に伴い、これまで出来なかったことが可能となり、我々の研究へ多大な恩恵を与えてくれます。しかし一方で、そのためにエディターやレビュアーからの要求が一段と厳しくなっており、1つの研究プロジェクトが論文としてアクセプトされるまで、4−5年、あるいはそれ以上かかるものも稀ではない、また一方で十分な研究費がないとその要求に対応出来ないという大変な時代となっております。私自身もまさにこの深刻な状況に直面しておりますが、前向き思考で日々楽しみながら研究を進めております。がんや生活習慣病領域など医学基礎研究の目覚ましい成果の大半が日常診療に還元されているとは云い難い状況、いわゆる「死の谷問題」を克服すべく、現在の恵まれた研究環境に感謝し、応えるべく自身の手によって得られた新知見を臨床的にも科学しつつ、その成果を将来的に患者さんに還元する(From bench to bedside)という目標を本年度も継続して追求しいきたいと考えております。

 

平成2741日   尾池  雄一       

                   

最終更新 2016年 10月 03日(月曜日) 15:14
 

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